虫歯にならなかった人の 落とし穴
世の中には、たいして生活習慣や予防管理に気を使ってこなかったにもかかわらず
1本たりとも虫歯に なっていない方もいます。
このような方は
①口腔内に存在する細菌のうち「虫歯菌」の勢力の占める割合が少ない
②唾液の酸を中和する能力が高い
などの理由が考えられます。
「オレは小さい頃からほとんど虫歯には困っていない。
オレはどうやら歯が丈夫な体質のようだ
歯医者にはもうかれこれ10年以上前に歯石を取ってもらって以来、全く行っていない。
これからもオレの場合は、歯医者がうるさく言うほど歯磨きをしなくても
エチケット程度で十分だ!!」
・・・・・・・・と思っている30歳代以上の方
世の中には、たいして生活習慣や予防管理に気を使ってこなかったにもかかわらず
虫歯にも歯周病にもなっていない方もいるのも事実ですが
こんな幸運の方は滅多にいませんよ!!
いままで虫歯に困ることの無かった方の多くは
歯周病になりやすい体質を抱えている可能性が高いのです。
このような方は
口腔内に存在する細菌のうち「虫歯菌」の勢力の占める割合が少ないかわりに
口腔内に存在する細菌のうち「歯周病菌」が ハバをきかしていることが多く
「オレの歯は丈夫!!」と言っていた人が50歳代になる頃には
重度歯周病のために入れ歯の世話になってしまう方が「後を絶たない」のです。(ルートキャナルメーター)
私が大学の学生実習の頃、このように幼少期から全く虫歯にかかることが無く
「オレの歯は丈夫!!」と信じこんでいた方が
「どうも最近、冷たいもので歯がしみたり、咬んだときに違和感を感じるようになってきた」との事で大学病院に来院され、検査の結果重度歯周病と診断され
計8本もの抜歯を余儀なくされた当時52歳の患者さんがいました。
・・・全く悲劇的な話です。
抜歯のときに立ち会いましたが、その方は痛みではなく 悔しくて泣いておられました。(マイクロモーター歯科)
皆様は、どうかこのようになってしまわないように早めに歯科医院を受診して下さい。
「そんなのインプラントにすればいいじゃないか!」
・・・えぇ・・・まぁ・・・・・・確かに間違いではないけれど・・・・・・・・・