『トーキョー・アルキ』を読みました。
アラーキーワールド全開。
ちゃんと声をかけて撮っているのですが、今はこういう写真を撮るのが難しくなってるだろうなーと思うの。
たいがい不審者扱いされちゃうよ。
アラーキーだからできるんじゃない?と思いつつ、でも子どもたちはたぶん有名な写真家なんて知らないんだろうなぁ、とも思うわけで。
写真を見るに限るのですが、文章で、ほお!と納得したことがあったので引用します。
そんで、やっぱりモノクロ。みんなが俺の写真をどんな色に染めるかが楽しみなんだよ。
(中略)
その人が決めればいいんだよ。だってさ、実際の風景だって天気や気持ちによって見え方が違うだろ?
モノクロの写真って、肩に力入ってたりするものもあると思うのですが、アラーキーの写真はかっこいいのに自然で、素の状態で見ることができる気がします。
写真のための写真じゃなくて、その瞬間を切り取るための写真、というか。うまく言えないけれど。
でもってどの写真もモノクロって気がしないのよ。色があるの。
モノクロってことを忘れるのです。
ちゃんと色が見える。それってすごいことですよね。