ロハスな秋谷生活

三浦半島、秋谷の地、豊かな相模湾に抱かれ、豊穣な大地の恵みに感謝し、地元の美味しい食材、日々の花々の移ろいなど ロハスな生活情報をお届けします

虫歯予防は「お口の中のpHを5.6以上に保つこと」

お口の中のpHは、普段は6.7位に維持されています。この状態では絶対虫歯になりません。(pHとは酸やアルカリの程度を示す単位。7は中性、7より大はアルカリ性、小は酸性)しかし、糖を含んだ飲食物を摂取するとプラーク中の細菌が酸を産生し、pHが下がります。

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そしてpHが5.5以下になると、ついに歯が溶け始めます!一度酸性になってしまったpHは、時間が経つと自然にもとのpHである6.7(中性)に戻るのですが、pHが5.5以下の状態が長い時間続くと歯にポッカリと穴が空いてしまうのです!
酸性になってしまったpHは、唾液の作用で徐々に中性に戻っていきます。そして、pHが5.6以上になると溶かされた歯が修復される「再石灰化」という現象が起こります。
再石灰化というのは歯の表面がほんの少し溶かされた時に、唾液に含まれているカルシウムやリンがそこを修復するという現象で、この再石灰化のおかげで簡単に虫歯は出来ないのです!pHを5.6以上に保てば歯が溶かされるのを防ぐだけではなく、再石灰化も促進されるのでさらに虫歯になりにくくなるのです(エアースケーラー)!

歯磨きの時間と回数のまとめ
1. 寝る前に約10分間しっかりプラークコントロールする!
2. 朝起きたら2~3分歯を磨く!(エチケット磨き)
3. 出来る時には食後すぐ歯を磨く!

プラークコントロール
プラーク歯垢)はただの食べカスではなく、細菌の塊です!
この細菌が産生する「酸」や「毒素」が虫歯や歯周病の主な原因なので、プラークコントロールをしっかりと行って細菌の数を減らせば、虫歯や歯周病を予防・改善させることができるという訳です。
歯磨きも大切なのですが、歯磨きだけでは十分にプラークを落とすことはできません。「ちゃんと歯磨きしてたのに虫歯になった~」というのは、ある意味当然なのです。
…というか、実は歯磨きで虫歯が予防できるという科学的データはありません。(虫歯予防の効果が科学的に証明されているのは、フッ素だけです)
ただ、データは無くてもやっぱり歯磨きをしたほうが良いでしょうし、歯周病予防には歯磨きが一番重要ですから、正しい歯磨き=プラークコントロールを行うことはとても大切です(スリーウェイシリンジ)。