フッ素はなぜ虫歯を予防できるの?
歯の表面では、歯の成分であるミネラルが溶け出す脱灰と、ミネラルが歯の中に戻って結晶化する再石灰化が繰り返されています。
この脱灰→再石灰化のバランスが崩れて、ミネラルが溶け出す脱灰の方が大きくなると虫歯ができます。
虫歯になりやすいのは・・・
口の中の細菌の種類や量
唾液の性質や量
飲食の頻度や種類
フッ素の利用の仕方やブラッシングなどが、係わっています。
フッ素がミネラルが溶け出す脱灰を抑え、ミネラルが歯の中に戻る再石灰化を助けて、虫歯の発生や進行を防ぐのです。
また、歯質の強化、口の中の細菌の発育を抑える効果も期待できます(口腔内カメラ)。
むし歯の予防について♪
むし歯はミュータンス菌の感染によっておきます。ミュータンス菌は砂糖を栄養源としており、酸を出し、歯をとかします。ミュータンス菌は生後6ヶ月から3歳の間に最も感染しやすく、一度感染してしまえば一生その種類のミュータンス菌を持ち続けます。感染の機会を少なくするには、子供の身近な人(母親など)のミュータンス菌を減らすことにあります。また、同じ箸などで食べさせたり、口移しで食べさせないことも大切です。
家庭でできるむし歯予防とは??
小学校3~4年生まで親が寝る前に仕上げ磨きをしてあげてください。磨いた後は就寝まで食べ物、ジュース、アイスクリームなどを与えないでください。水またはお茶であれば大丈夫です。
フッ素入りの歯磨き剤、フッ素のうがい薬などで毎日、フッ素を使うようにしてください。
キシリトール100%入りのガム、タブレットを利用してください。
甘いものを与える時は、量ではなく与える回数が問題です。回数を決めて、できるだけ減らすようにして下さい(ハンドピース)。
歯科医院でのむし歯予防は??
ミュータンス菌を含むバイオフィルムを歯からはがす(P.M.T.C)
フッ素を4ヶ月ごとづつフッ素塗布をする。
シーラントをする。
レーザーをあてる。